読売新聞にひとり芝居の紹介記事掲載

中年男の哀歓、等身大で 風間杜夫、一人芝居3部作

7月14日付読売新聞大阪版夕刊にひとり芝居の記事が掲載されています。

風間杜夫が京都・南座で、1人の男の数奇な人生をつづる、一人芝居3部作の一挙上演に挑む。別々に書かれた芝居を風間自身のアイデアで、共通する「ある中年男」の物語にまとめあげ、人生の哀歓を浮かび上がらせる。

これまで突然記憶喪失になった中年男の物語「旅の空」(97年初演)、カラオケ好きなサラリーマンを描く「カラオケマン」(00年同)を、いずれも水谷龍二の作・演出で演じ、好評だった。そこで「もう1本新作を書いてもらい、一度に演じれば前人未到だ」と、3部作化を提案。水谷が前2作と共通する主人公として書き下ろした完結編「一人」を加えた昨秋の東京公演は、芸術祭賞大賞を受賞した。

「水谷先生には、中年男の哀(かな)しさを陰で応援する温かいまなざしがある。がむしゃらな熱演でなく、等身大の主人公を愛し、楽しみながら演じている。一度の人生、これで死ねるか、とお客様も元気になってくれればいい。僕も、この男の将来を4作目、5作目と見届けたい」

「舞台の上は僕1人だけど、役に入り込むにつれ、見えない共演者が見えてくる。彼らは再演するたび鮮明になり、今ではなじみの一座を率いる気分です」

「カラオケマン」では劇中、三波春夫から浜田省吾サザンオールスターズまで歌いまくる。「自分のレパートリーとも実は結構、かぶってる。レコードだって、出したことあるんですよ。一曲もヒットはないけどね」

以上読売新聞より
写真には“「きついことは50代でやっとかないとね」と話す風間杜夫
”というキャプションがついていました。