サンケイ新聞東京版朝刊に『夜からの声』の紹介記事

山田太一脚本「夜からの声」 風間杜夫主演 あすから紀伊国屋ホール

■日常生活の哀感描く■

今日9月20日サンケイ新聞東京版朝刊に、『夜からの声』の記事が掲載されています。
「人間の日常生活のおかしさが描かれ、笑いの多い芝居です」
「山田さんの本には日常生活の中の見えない部分、見ようとしない部分をあぶりだしてみせる面白さがあります。強烈にあぶりだすのではなく、じわっとにじみ出させる手法です」
「痴呆老人の介護に直面している人も多いんですが、山田先生が書いたのは介護の大変さではありません。嫁としゅうとにしか見えない世界が潜んでいて、官能的なにおいがあります」
と、作品について風間さんは語っています。
「登場人物は真実の周辺であいまいに立ち止まり、立ち止まったお互いを歯切れ悪く、いたわりあいます。そのあたりに日々を大事にする人たちの哀歓があるのでは」
と、こちらは山田太一氏の発言です。
写真のキャプションに、「和気藹々(あいあい)に終わるようですが、踏み込むとそこには裂け目があります」という風間さんの発言が使われています。