楽屋ばなし:風間杜夫と倉野章子 山田太一新作で共演

9月22日付毎日新聞東京版夕刊芸能欄に、『夜からの声』についての話題が掲載されています。

山田太一先生の作品は、舞台がこれで5本目。僕たちの日常を考え直す契機を与えてくれる」と、風間杜夫が語ると、倉野章子は「私は初めてですが、優しい心を感じます。創作劇は、翻訳劇と違ってホッとします」。来月2日まで東京・紀伊國屋ホールで地人会(03・3354・1279)の山田作・木村光一演出「夜からの声」で共演中だ。

 主人公の会社員(風間)は、人々の心の悩みを電話で聞くボランティア活動を行っている。ある日、女性(倉野)が自宅を訪ねて来て、「自殺した夫が最後に話した電話の相手が、あなただった。あなたは何を言ったのか」と問いただした。人々の心の闇が徐々に明らかになる。山田作品らしく、コメディーの要素もあって楽しめる家族劇だ。

 ところで、風間本人は携帯電話が大嫌いで持っていない。「10円玉を気にしながら手短にしゃべるのが電話の基本ですヨ。だらだらメールなんてもってのほか。でも、公衆電話が本当に少なくなった……」【高橋豊】

毎日新聞より