「三越お帳場通信/お帳場招待席」にインタビュー

三越デパートが上得意様向けに出している冊子「三越お帳場通信」2005年1月号に風間さんのインタビューが掲載されています。
「お帳場招待席」というコーナーのゲストでカラー2ページ。
『旅の空』の舞台写真(ハタキと大きな鍋を持って股旅ものを演じているシーン)が1枚とインタビュー中の小さなスナップ写真が一枚。
記事の内容は、まずひとり芝居3部作の紹介。
以下、風間さんの発言です。

「8年前に初めて『旅の空』というひとり芝居を小さな劇場(こや)でやりましてね。僕のひとり芝居は語り芸とは違って、いっぱい“共演者”が出てくるんです。僕のセリフでお客様は、その人たちがどんなことをして、何を語っているのかを想像するわけで、テクニック的にいろんなことを要求されるんですね。ですから、最初は不安と緊張の中でやっていました」

「いろんな課題が自分の中で生まれて、これはもったいないと思って、3年で70ステージ以上やってきたんです。で、2000年から『カラオケマン』も同様にやってきました。回を重ねるにつれ、“共演者”が肉感をもって自分が感じられるようになって、ここまでくれば、しめたもんだなって思ったんです」

「なんで3本一挙にやるかというと、単純に、ほめられたいってことなんです(笑)。それぞれの舞台をお客様がすごく喜んでくださって、もっと観たいと言ってくださった。だったら、3本いっぺんにやったら、3倍ほめられるだろうと思って、その欲目だけで挑戦したんですよ(笑)。そしたら、予想以上にほめられましてね」

ひとり芝居で大きな賞を受賞したことを紹介。それに対して
「賞をいただけたなんて、夢のような話なんですけどね」と風間さん。
−ほころんだ表情から喜びが伝わってきました−と記者さんは書かれています。

この後、記事は昔のつか劇団での人気や小劇場ブームについて触れ、
「つかさんとの出会いは僕にとって、大きなものです。だいたい僕は…地もそうなんですが、内向的な役が多かったんです。そんな僕をちょっと狂気じみた男にしてみたり。人間として、いろんなものを引き出さなきゃだめだよって教えてくれたんです」

映像と舞台での違いについては・・・
「演じるという点では、気持ちの構え方とか基本的に一緒です。ただ、映像の場合、物語を順番通りに撮るんじゃないですからね。その点、舞台は2〜3時間という時間の流れの中に生きられるわけです。自然と芝居の流れに乗っちゃったとき、思いもよらない感情に突き動かされたりってことはありますね。それが舞台の面白さです。どんな芝居もそうでしょうけど、僕が舞台の上でいかに自在に演じられるか、僕自身が楽しんでる姿が見えないと、お客様も楽しめないって思うんです」

2月の三越劇場の公演『風流深川唄』について「(三越劇場は)大人の人が観に行く劇場というイメージがありますね。とても楽しみにしています」

最後にこれからの予定として、今年、5本の舞台が決まっていることと、『カラオケマン』で韓国6都市公演が予定されていることを紹介。
「日本のペ・ヨンジュンが来た!ってことでね(笑)」
2005年は“舞台の風間杜夫”をたっぷりと楽しませていただけそうです。ご活躍をお祈りいたします。と、記事は締めくくられていました。