「THE CD Club」にインタビュー掲載

ソニーのCD頒布会の会報「THE CD Club」3月号に風間さんのお話が掲載されています。
タイトルは「落語と一人芝居〜志ん生さんから学んだこと」
CD倶楽部名人会コースの今月の推薦盤が「CD倶楽部名人会(119)五代目 古今亭志ん生」ということで、内容は、志ん生さんや落語に対する思いをメインに、その他、一人芝居と落語の共通点などについて。

「子供の頃から落語番組が好きで、よく聞いていました。好きな落語家さんは何人かいましたが、ともかく古今亭志ん生さんの噺は面白くて夢中になりましたね」
「(志ん生さんの落語は)江戸の人情というか、庶民の粋というか、そういうものが噺の中に感じられて、それがすごく魅力的でしたね。それと、間合いといいますか、独特のテンポ、人を食ったような何とも言えない不思議な味があって、ともかく…無条件に好きだなあ」
「(志ん生さんは)人情噺、廓噺、長屋噺というふうにジャンルも幅広いでしょう。だからついつい梯子をしてしまうんですね。テープやCDを次々と取り出して聞いてしまう。それに同じ噺であっても少しずつ違う録音が残されているので聞き比べる楽しみもあります」
「僕の一人芝居は、落語にずいぶん影響されていると思いますね。同じ語りの芸ですが、落語はどうしてあんなに、台詞や言葉に表情があるんだろうと思いましたね」
「相手役がいれば相手役との関係を見せるわけですから、台詞のトーンやなんかも決まってくるんです。一人っきりでその世界を作ってゆくときは、たとえリアクションであったとしても、台詞の表情というのをすごく意識します。お客さんに、話の内容もさることながら、その男の魅力などを感じてもらいたいんです。台詞の音、つまり台詞に表情をつけるということに関しては、落語からずいぶんと影響を受けましたね」
「(舞台で)噺家の役を演じ、一人芝居を演じたことで、究極の語り芸である落語に挑戦したくなりましてね。人前で落語をやろうと思ったとき、じゃあ何を憶えようかなというと、やっぱり志ん生さんと志ん朝さん」

以上、インタビューからの抜粋です。

「THE CD Club」の大きさはA5版。カラー3ページ。事務所のプロフィール写真(小さめ)が一枚掲載されています。