読売新聞にひとり芝居の紹介記事が載っています

風間杜夫がひとり芝居3部作 「まさか」の大劇場進出 東京・新橋演舞場

7月21日付読売新聞東京版夕刊にひとり芝居3部作の紹介記事が掲載されました。

今年、読売演劇大賞・最優秀男優賞を受賞した風間杜夫の「ひとり芝居三部作」が、大劇場へ進出する。二十六、二十七の両日、東京・東銀座の新橋演舞場で上演される。風間の持ち芸をふんだんに盛り込んだ、にぎやかな舞台。「四、五作目も作ってライフワークに」と張り切っている。(田中聡)

「僕の芝居は『ごっこ遊び』から始まった」と言う風間が、子供のころから親しんだ「芸の引き出し」を存分に発揮する。

今では「この男を主人公にした続編をもっと作りたい」という風間だが、当初は一人芝居にあまり乗り気ではなかった。最終的に「プロデューサーに口説き落とされた」のは、この仕事が「役者として大きな挑戦になる」と感じたからだ。

「どうやったらお客さんに“見えない共演者”を見せることができるのか。間をうまく使って、物語を展開させられるのか。様々な技量が試される。難しいけど、やりがいはあるな、と思ったんですよ」

中年男の悲哀、夢と現実、それを全部受け止めた上で、エンターテインメントとして物語を紡ぐ。昨年の舞台は、五十五歳のベテランらしい円熟した舞台運びが高く評価され、読売演劇大賞をはじめ、文化庁芸術祭演劇部門大賞、バッカーズ・ファンデーション演劇奨励賞に輝いている。

初演は百席ちょっとの東京・新宿のシアター・トップス。昨年の公演は、演出家・つかこうへいとともに一時代を築いた新宿の紀伊国屋ホールだった。今回は約千四百席の新橋演舞場だ。「まさか、こんな大きな劇場で出来るとは思ってもいなかった」と感慨深げだ。

「昨年亡くなったお袋が『こういう所に立つお前の姿が見たかったんだよ』って言ってましたからねえ。花道とか回り舞台とか、せっかくいろいろな機構があるんだから、水谷さんと話し合って、ちょっと工夫してみたいですね」

以上読売新聞より抜粋